Saturday, December 2, 2017

12.2 。





わたしの絵には題がありません/わたしの絵は発信します/
あなたの感度に反応します/わたしは発信機/火花を散らしつづけます

昨日の己を越え得たか、現代に存在し得るものであるか、社会に連帯し得るものであるか、太古の風をひきつぎ得たか、明日への展望を持ち得たか、これが己のいのちの形であるか

わたしの絵を見てください/昨日 みえなかった なにか/今日 みえた なにか/あした あした/そのまた あした/なにかを もとめて/そのまた あした

伊藤二子

1926年八戸市生まれ。小学校の教員を務めた後、1950年代半ばから絵を描き始める。キャンバスにナイフのみを用いて「非具象」の絵画を制作し、1972年以降は、毎年のように新作での個展を開催。2007年には東京での個展を初めて開催(銀座井上画廊)。近年は八戸市の市民アートサポートグループ、イカノフ(代表: 豊島重之)の企画展にも参加するなど精力的に活動。