今回の旅は "Chuba Duck Coat" / Leh 2018 SS をチョイス。
オーバーサイズでガバッと羽織ることのできる優れものなのだ。
密に織られたダック生地が風邪を通さず暖かい。
生地感もいたってしなやか、着ていてまるでストレスなく快適だ。
足首までのロング丈が全身を覆い守ってくれる。
このコートはどこか和の側面も併せ持ち、どこかの民族の儀式に着る正装のよう。
潔くミニマルに仕立て上げられた佇まいがそう思わせる。
メルティングポット(人種のるつぼ)僕が思い描いていたNYのひとつ。
多種多様な民族が混在して暮らしている都市。
それぞれの文化が互いに混じり合って同化し、独特な共通文化を形成していく街。
このコートを身に纏い、喧騒の中に溶けていきたい。
ほんの少しでもこの街の一部になりたかった。中へ中へ、奥へ奥へ、深く深く。
時が築き上げた建物を見上げいちいち感動する。
飛び込んでくる圧倒的な情報量に目眩を覚える。
街を彩るアートやパフォーマンスにダイブする。
ぼくは "Chuba Duck Coat" と一緒にたくさん歩いたんだ。