久しぶりにスプラウトを観た、トーマス・キャンベルが監督したやつ。
彩や質感、音楽、ムード全てが好きな作品だった。
あれだけ盤面が擦り切れるほどに観てたのに、いつの間にやら意識は遠のいていた。
いや、遠のかせていたのだ。
波待ちでプカプカしながら見つめる水面がキラキラする。
眩しかったなぁ。
いつだって期待通りの波のうねりには出逢えない。
毎日通ったところでだ。
不思議なもんで、期待して行けば行くほど出逢えない。
在るが儘を受け入れるほか手立てはない。
それまでひたすらにプカプカと波を待ち続ける。
海も空も地平線も太陽も、自分も溶け合い交わいダンスする。
一期一会のご褒美。
それで良いのだ。それが良いのだ。そんな生き方。